やわらかき湿原の水誘われて逢瀬を交わすアカガエルかな アカガエルか細き声を交わし合う温まる水の落ち葉の褥 切実でかわいらしくも幽玄なエゾアカガエル交情の歌 見えずとも微かに聞ゆ太古より命を繋ぐ蛙のダンス 粘膜と温い沼地に包まれて絡む蛙の歌に聞…
今朝もエゾリスが道路を横切るのを見た。昨日も道の真ん中で轢かれたエゾリスの死体を見た。今年はいろんな人から「エゾリスが道路を渡るのをよく見る」と聞いているが、アイヌの先輩にいわせれば「今年は山の木の実が全然ないからだな」となる。 今年の夏は…
コロナで長らく中止になっていた「まりも祭」二日目も無事終了。 行進や送る儀式は雨で中止になっちゃったけど、いつも通りみんなで船に乗って、やることは色々とやって無事儀式は終了。また来年もみんなで再会を祝いたいものです。 祭りが終わって各地から…
いつもの海辺の散歩道で、海にゴミを捨てようとしている男を見つけた私は、声をかけてやんわりと注意した。するとその男は、 「このゴミを捨てて害があるというエビデンスを示してください」 と真顔でいってきたのだった。この男、頭は大丈夫か?と疑問に思…
今日は「ガイアシンフォニー第九番」をアイヌシアターイコロで鑑賞。第九にはやられたー、喰らった〜、という感じだけど、まあやっぱフルオーケストラって凄いね。昨日の山下洋輔・梅津和時・小山彰太のフリージャズも凄かったなぁ。二日続けて真反対の音楽…
息子と二人でキノコを探しに奥山へと入った。 ガタガタの林道を冷や汗をかきながらなんとか越えてようやくたどり着けるそその場所は、地図には名もない小さな沼の周りの森で、それは大きなミズナラが多く残っている。 耳を澄ませても鳥の声や木々の音が聞こ…
超最高だった今日のフジロックの折坂悠太重奏のMCで彼が「去年はフジの出演を断念した。今年は出た。状況的に何が違うの?といわれると答えられない。でもそういうある意味、場当たり的な試行錯誤こそが生きるということ」的な事をいってて、ほんと日本の空…
今日娘と話してて感じたけど、たとえ未来の現実がゴリゴリの管理社会でノーフューチャー糞ブラック社会でも、メタヴァースの中でアニメ美少女に受肉してやりたい放題できるならまあいんじゃね?的なニホンの若者多そうだし、実際ヒッピーイズムの延長線上か…
今日はGWからの観光シーズンを迎えるにあたっての毎年恒例、コタンの共同清掃の日だったんですが、アイヌシアターイコロの前を掃除してたら芸術館の森の中からアカゲラが木を掘る音が響いてきたので、「偉いな〜アカゲラは。毎日一生懸命ああやって働いてさ…
今日の店は暇だったので、三時を待たずに自転車に乗った。お気に入りのスキー場へと向かう道にまず入る。雪がだいぶ溶けて林床がだいぶ見えてきたが、葉や下草のない明るめの森は、奥までよく見渡すことができる。まるでタイガのように見えるこの時期の森が…
うちの村の無茶苦茶な昔話を聞くと滅法面白くて、法を鼻で笑い掟にはギリギリで従う滅茶苦茶な本能人間たちがエネルギッシュにぶつかりまくるドタバタなんだけど、その頃はよかった、活気があった…という年寄りの話に頷きつつ、生存バイアスって言葉は知らね…
ある日、東京に怪獣が出現し、たくさんの人が死んだ。 怪獣は自衛隊によって殺されたが、 怪獣は環境破壊や海の汚染による突然変異によって産まれたらしく、 怪獣の死骸や体液は環境や人体にとって有害で、政府はその処分に苦慮した。 死体や汚染土壌処理は…
神のごと 遠くすがたをあらはせる 阿寒の山の 雪のあけぼの 啄木が釧路を離れる船上で詠んだよされる歌だが、道東のどこからでも見えるランドマークである雄阿寒岳が神々しく輝く様が目に浮かぶような、美しい歌だ。 「アカン」という言葉の語源には諸説あっ…
「祇園精舎の鐘の音には、「諸行無常」、つまりこの世のすべては絶えず変化していくものだという響きが含まれている。沙羅双樹の花の色は、どんなに勢い盛んな者も必ず衰えるという道理を示している。世に栄えて得意になっている者がいても、その栄華は長く…
昨日抜かれた親不知が、もしかしたら俺の人生で最後の歯を無理やり抜かれる体験かもしれないけど、中国や日本が糞ファシスト政府に支配されたら、そんな拷問を受ける日が来るかも…なんてことを誰もいない部屋の中で考えながら、お湯が沸くのを待っている。 …
今年の雪解けは例年より早いのか、それとも温暖化のせいなのか、 ともかくも何だか春の訪れが早いようだ。その故にか、 最近友人たちからの「初モノ行者ニンニク採った!」の報に焦りを覚えることが多い。 何せうちは商売なわけで。 しかしもし自分のナワバ…
楽しみにしていた新しいノートパソコンが届いた。 それを一つのきっかけとして、昨日BOOK OFFで買ったマルクス・アウレリウスの『自省録』に倣い、 思いついた雑観を書こうと思う。立場が弱い相手に、あからさまに不機嫌を見せることで思考や行動を操ろうと…
名手ドゥニ・ヴィルヌーブ監督による傑作SF映画「メッセージ」には大層泣かされた。原作はSF短編の名手テッド・チャン「あなたの人生の物語」で、このタイトルを読めば映画を見た人ならば「ああ…なるほど…」と思わずグッとくる事だろう。この表題がタイトル…
なんとなーくハードモードで開始した感じのある2021年の世界ですが、新年度の営業始めてみたけど、やはり昨年に比べりゃ三連休も激減ですよ。しょうがないけど、そんでもね。 まあ国破れて山河あり、阿寒湖にこの素晴らしい自然がある限り、そして自分たちが…
夏までになんとか、収束してほしいね、と妻と話す。 でも夏までに終わらなかったらどうしよう。 地方発送とか誰でも思いつくことはお互いいうけど、結局どうしていいか、二人ともわからない。
どんな原因かはわからないが、俺はいつか死ぬ。いうまでもなく確実なことだが、でも俺は本当に大切なこと、人生の喜びと幸せをもう知っているので、死を病的に恐れる事はない。大事な人たちのために人生を諦める事はないし、気をつけるべき事を気をつけるの…
アメリカのロックアウトに反対する人たちのデモのニュース。米国ではこれで、日本や中国では草の根監視社会と村八分ってのは、この世界の自由と秩序の両極って感じで、もし宇宙人の観察者がいたらさぞや面白かろうと思う。しかしこのアメリカのニュースを簡…
すぐに俺はそれに慣れて忘れてしまうだろう。でも体験したりその感覚が蘇ると何度でも鮮やかに思い出せる。大事な事はそんなものだ。でもやはりまた忘れてしまうので、その前にできるだけ書いておこうと思う。 今日は突発的にみんなでドライブする事を妻と決…
コロナウイルスによる騒動が始まり、まことに日本らしい「自粛を要請」という訳の分からない社会的圧力を受け始めた時から、たとえどんなに美辞麗句で飾ろうとしても、結局は「息を止めて、勝手に死ぬものは死ね」とでもいうようなその態度に反発を覚えたし…
朝家を出て店に歩いてると前を岡田くんが小さな娘さんと一緒に歩いている。前の晩帰るときに妻と真っ暗なコタンを通りすぎたら、一軒だけ灯りが灯るのが彼の店。中を見れば岡田くんが真剣な表情でノミを持って木に向かっている姿が見えた。残る人はこういう…
「今は平和な田舎に暮らしていると、戦争が始まっても、生活の不便さがあるだけでどこか遠くの出来事のようで、なんとなく他人事で、実際に近くにかわいそうな人が出たとしても、心のどこかで「でも自分とは関係ない」と感じる。実際に自分に降りかかるまで…
緊急事態宣言が全国に拡大。ゴールデンウィークが終了。第三次世界大戦だ。
「経済と防疫の両立」という日本政府の方針は、政府の関与や支出をなるべく減らし(責任をなるべく取らず、ともいう) 緩慢に死者を増やしながら集団免疫を獲得するための戦略(というよりも賭け)なんだろうが、ワクチンが早めにできなければその前に経済が死に…
今日も寒い。昼過ぎからは雪。 珍しくアゲが来たのでコーヒーを飲みながら山々話。妻と妻の姉の姉妹は本当にユニークだという話。あとはどうしてもいつも頭を占める今後の話になってしまう。 今日見たニュースによると、オックスフォード大の見立てによると…
今日の朝ごはんは炊き立ての白米、マツボと白菜と大根の味噌汁、生ホッケのムニエルと大根おろし、そして水菜と新玉のサラダが多め。妻の作ってくれた朝食はあまりにも素晴らしくとても深い満足を覚える。もう一日のピークが来た想いだ。 食後に世界各地の深…