歩論野亭日常

阿寒湖の辺りで

2022-01-01から1年間の記事一覧

名もなきミズナラのように

息子と二人でキノコを探しに奥山へと入った。 ガタガタの林道を冷や汗をかきながらなんとか越えてようやくたどり着けるそその場所は、地図には名もない小さな沼の周りの森で、それは大きなミズナラが多く残っている。 耳を澄ませても鳥の声や木々の音が聞こ…

劇的なカルマの精算

超最高だった今日のフジロックの折坂悠太重奏のMCで彼が「去年はフジの出演を断念した。今年は出た。状況的に何が違うの?といわれると答えられない。でもそういうある意味、場当たり的な試行錯誤こそが生きるということ」的な事をいってて、ほんと日本の空…

結局はニホンなんてそんなもんか?

今日娘と話してて感じたけど、たとえ未来の現実がゴリゴリの管理社会でノーフューチャー糞ブラック社会でも、メタヴァースの中でアニメ美少女に受肉してやりたい放題できるならまあいんじゃね?的なニホンの若者多そうだし、実際ヒッピーイズムの延長線上か…

人類史上、多分3人目ぐらい

今日はGWからの観光シーズンを迎えるにあたっての毎年恒例、コタンの共同清掃の日だったんですが、アイヌシアターイコロの前を掃除してたら芸術館の森の中からアカゲラが木を掘る音が響いてきたので、「偉いな〜アカゲラは。毎日一生懸命ああやって働いてさ…

散歩の感想

今日の店は暇だったので、三時を待たずに自転車に乗った。お気に入りのスキー場へと向かう道にまず入る。雪がだいぶ溶けて林床がだいぶ見えてきたが、葉や下草のない明るめの森は、奥までよく見渡すことができる。まるでタイガのように見えるこの時期の森が…

忘れる前に少し

うちの村の無茶苦茶な昔話を聞くと滅法面白くて、法を鼻で笑い掟にはギリギリで従う滅茶苦茶な本能人間たちがエネルギッシュにぶつかりまくるドタバタなんだけど、その頃はよかった、活気があった…という年寄りの話に頷きつつ、生存バイアスって言葉は知らね…

それぐらいなら、大丈夫

ある日、東京に怪獣が出現し、たくさんの人が死んだ。 怪獣は自衛隊によって殺されたが、 怪獣は環境破壊や海の汚染による突然変異によって産まれたらしく、 怪獣の死骸や体液は環境や人体にとって有害で、政府はその処分に苦慮した。 死体や汚染土壌処理は…

変わるもの変わらぬもの

神のごと 遠くすがたをあらはせる 阿寒の山の 雪のあけぼの 啄木が釧路を離れる船上で詠んだよされる歌だが、道東のどこからでも見えるランドマークである雄阿寒岳が神々しく輝く様が目に浮かぶような、美しい歌だ。 「アカン」という言葉の語源には諸説あっ…

「平家物語」見たい

「祇園精舎の鐘の音には、「諸行無常」、つまりこの世のすべては絶えず変化していくものだという響きが含まれている。沙羅双樹の花の色は、どんなに勢い盛んな者も必ず衰えるという道理を示している。世に栄えて得意になっている者がいても、その栄華は長く…