歩論野亭日常

阿寒湖の辺りで

短編小説

話の通じぬ男

いつもの海辺の散歩道で、海にゴミを捨てようとしている男を見つけた私は、声をかけてやんわりと注意した。するとその男は、 「このゴミを捨てて害があるというエビデンスを示してください」 と真顔でいってきたのだった。この男、頭は大丈夫か?と疑問に思…

それぐらいなら、大丈夫

ある日、東京に怪獣が出現し、たくさんの人が死んだ。 怪獣は自衛隊によって殺されたが、 怪獣は環境破壊や海の汚染による突然変異によって産まれたらしく、 怪獣の死骸や体液は環境や人体にとって有害で、政府はその処分に苦慮した。 死体や汚染土壌処理は…