歩論野亭日常

阿寒湖の辺りで

2014-01-01から1年間の記事一覧

さよなら、床さん

床ヌプリさんの葬儀、これにて終了。お疲れ様でした。 通夜はみんなで見た赤塚不二夫と床さんの番組のシマフクロウの神話みたいに美しいエピソード、うちのお父さんと藤戸竹喜さんの歌った熊彫りさんの歌、その歌に象徴されるような荒削りでエネルギッシュな…

Youは何しに阿寒湖へ?

実は俺にとって、 シンクロニシティ事象収集が密かなライフワークの一つなのであるが、 先日弩級の事例が発生した。 それについて記したいと思う。 ことの始まり、連鎖の入り口は、 厳密にいえば8月29日に札幌の友人に電話した時から、ということになるだろ…

夏なんです

八月。連日三十度近い気温の阿寒湖。 暑くなると、俺ははっぴいえんどの「夏なんです」が聴きたくなる。 この曲を聴くと、今よりも地面に近いところで生きていた子供の頃の灼熱の夏休みにあったいろんなことを思い出し、ノスタルジーにたまらない気分になる…

「テイヤール・ド・シャルダンの日記、手帳、書簡集」より

"わたしは人間の造ったさまざまなものの決定的かつ絶対的な価値を認める。それらはいずれ消えさり、われわれがまだ知ることのできない、まったく新しい全体に鋳なおされるだろう。同時に、それらは本質的に暫定的な役割を持つものである。それらは、われわれ…

雑感2014.6.9

「俺たちの意見に反対?ってことはお前はあいつらの仲間か? 俺たちの敵だ、そうにきまってる!」 的な論法を使う人、SNSで可視化されてるだけで実際にはそんなに多くないのかもしれないけど、なんかよく見るし嫌になるな~。議論は議論、なんらかのテーマに…

わかった時には遅かった話

阿寒湖に住み始めた頃は、 自然に何の興味もなく、 山菜なんてほぼ食べたこともなかった。 しかしうち妻の一家は山菜採りキノコ狩り大好き、 アイヌ精神に基づく自然大好き一族で、 近所おじさんおばさん達も山に入るのが楽しみな人が多く、 自然と連れて行…

不惑

今日、四十歳になった。 数年前からこの日のことを意識し始め、 それまでにやらなければならないことを色々と考えていたのだけど、 とうとうなんとなくあっさりと、今日がやってきてしまった。 あーあ。多分死ぬまで、俺こんな感じだ。 まあしかし、こうあり…

スーダラ無限地獄

ある朝呉郡三郎がなんともいえぬ不快な悪夢から目覚めてみると、自身が一匹の虫、種類でいうならば玉虫に変じているのに気がついた。 これはまだきっと夢が続いているに違いない、と三郎は思った。なぜなら自分は確かに人間で、昨夜の事もよく憶えている。閉…