歩論野亭日常

阿寒湖の辺りで

不惑

今日、四十歳になった。

数年前からこの日のことを意識し始め、

それまでにやらなければならないことを色々と考えていたのだけど、

とうとうなんとなくあっさりと、今日がやってきてしまった。

あーあ。多分死ぬまで、俺こんな感じだ。

まあしかし、こうありたかった、なんて話はもはやしてもしょうがない。もはや。

三十から四十はあっという間だぞ、などと諸先輩から散々言われてきたけども、

この十年、自分としては色々な発見やチャレンジの機会に恵まれた、実りの多いものだったと感じている。

あっという間ではなかったな。

しかしそれらはもはや過去。

この十年で知ったことの一つに、

今この瞬間を大切にするべし、というものがある。

(まあしかし、これがなかなかこれが難しいんだけども…)

妻や妻の一家に学んだ「心に従う」感覚に従えば、

それほどおかしなことにはならず、

その積み重ねの果てには、いい未来が待っているという事を俺は疑わなくなった。

もう迷うことのない基準の一つが心の中にあるといえる。

常に今の素晴らしさ、かけがえの無さを感じることが大切なのだ。

それをいっそう追求するのが、これからの十年の課題だ。

しかしほんと、この十年もいろんな素晴らしい出来事、

素晴らしい出会い、

多くの助けと愛に恵まれた。

あんまりこんなこと言うのも照れるけど、

ほんと、妻をはじめとして、家族、友人、先輩の皆様、本当にありがとうございました。

今後とも、どうかよろしくお願いします。