歩論野亭日常

阿寒湖の辺りで

2020年4月15日

今日も寒い。昼過ぎからは雪。

珍しくアゲが来たのでコーヒーを飲みながら山々話。妻と妻の姉の姉妹は本当にユニークだという話。あとはどうしてもいつも頭を占める今後の話になってしまう。

今日見たニュースによると、オックスフォード大の見立てによると、外出禁止は2022年まで必要だという。また別のニュースでは、全く防疫措置を取らない場合、日本の死亡率は0.1〜1%の間、多くておそらく40〜50万人だろうという。この二つのニュースから考えさせられるのは、世界は果たして、数年に及ぶ生活保障や経済の停滞に耐えられるのか、ということである。もし医療の崩壊と経済社会の崩壊を天秤にかけるなら、医療保障を犠牲にするのではないか?

この考えはしばらく頭から離れず、そのあと看板のペンキ塗りをしながらも頭の中で様々に発展していった。しかし不思議なことにそれは決して不快ではなく、歴史や社会や人間一般への様々な考察へと自由に発展していった。

思うにこの原因として、目は何処にペンキを塗るか、塗り残しの箇所はないかと動き続け、手はそれに合わせて動かし塗り続ける集中状態が半自動状態で行われながら考えていたからだろう。ただ考えるだけだとやはり不十分であり、人は動きながら考えるべきなのだ。この再発見はなんとなく心を軽くし、改めて木彫りなどのものづくり、あるいは軽い肉体単純作業を楽しみとして行おうと思った。