歩論野亭日常

阿寒湖の辺りで

まともがわからない

「経済と防疫の両立」という日本政府の方針は、政府の関与や支出をなるべく減らし(責任をなるべく取らず、ともいう) 緩慢に死者を増やしながら集団免疫を獲得するための戦略(というよりも賭け)なんだろうが、ワクチンが早めにできなければその前に経済が死にそう。経済が死ぬとコロナよりも死人が多くなりそうなので、戦時経済体制に移行するか、あるいはなる早で腹を括って強力な外出制限と収入の補助を2ヶ月程行い、その後もサーチアンドデストロイを迅速に行えればダメージは少ないという試算があるが、このまま日本の御家芸である行き当たりばったりの兵力逐次投入による長期化を、これまた日本の御家芸である「現場の超人的努力と忍耐でやり過ごす」という今のやり方の継続、あるいは「この病気はやっぱりたいしたことないよね?」という路線への転換もあり得るか。今日のニュースの「何もしなければ死者40万人」という数字を、「だって風邪インフルだって年間10万人は死んでるんだからコロナはちょっとタチが悪い程度。だから気にする必要無し」というかつてあった言説が、あまりにも経済への悪影響が強ければ、再び語られる可能性もあるかもしれない。いずれにしても今、一体俺は、家業である店を開けるべきなのかどうなのか。一体何が正しいのか。