歩論野亭日常

阿寒湖の辺りで

2020年4月14日

今日の朝ごはんは炊き立ての白米、マツボと白菜と大根の味噌汁、生ホッケのムニエルと大根おろし、そして水菜と新玉のサラダが多め。妻の作ってくれた朝食はあまりにも素晴らしくとても深い満足を覚える。もう一日のピークが来た想いだ。

食後に世界各地の深刻な状況と日本政府の施策の正当化と国民への協力を求めるテレビをなんとなく眺めながら緑茶を飲む。緑茶は美味いがプロパガンダはひどい。なんとなく眺める程度に留めないと心が病みそうだ。いや、もうすでに病みつつあるかもしれない。

店へと出勤する。今日は肌寒い。今日と明日は寒いようだ。心と同じような寒い曇り空。昼までの時間はあまり無かったが、途中にあるアゲのアトリエに思わず立ち寄る。気の合う誰かと話をしたい気持ちになったからだ。

アゲの焙煎するコーヒーを淹れてもらいながら、アトリエカリプの雰囲気を堪能する。いつ来てもここは時間の流れ方が違う場所だ。f:id:poronnotei:20200414142659j:image

妻や絵美姉や小笹くんも集まり、しばし談笑するが、最終的に「コロナ禍が続いたらどうやって暮らすか」という話になる。でも今はまだそこまで深刻ではない。今はまだ。

結局だいぶ開店時間を過ぎて店に着く。しかし想像通り、アイヌコタンには店前の修繕をする先輩たち以外誰もいない。

薪ストーブをつけ、店の掃除をし、煙突の炭を落とし、開店する。今日の音楽はトルコのレアグルーヴ、70〜80年代のエレクトロ・サズのコンピレーション盤。曲がりくねった神秘主義的な音だが、ロックでもあり、変わり種の面白いサイケロックとして味わえる。

結局近所の婆さんが一人来てくれただけで終了。コーヒー一杯。でも来年四月はこんな感じといえばそう。結果が出るのはGWだ。

仕方がないので妻と二人で壊れた看板の直し作業。板を切り抜いて字を作り、薪ストーブの横で角をノミで黙々と削りとる。そうしているとなんだか心が落ち着く。手を使って何かを作るってのはいいものだ。全部終わったのでボンドで看板の板に仮止め。明日はドリルで穴を開けてからビス止めだ。