歩論野亭日常

阿寒湖の辺りで

2021年4月13日

楽しみにしていた新しいノートパソコンが届いた。
それを一つのきっかけとして、昨日BOOK OFFで買ったマルクス・アウレリウスの『自省録』に倣い、
思いついた雑観を書こうと思う。

立場が弱い相手に、あからさまに不機嫌を見せることで思考や行動を操ろうとするのは最低だ。
それを娘にやってしまい、後悔し反省する。

開店してすぐにKが来店。
雨も降っているし、店はどうせ暇だろう、閉めて来ているという。
どうあれ来てくれるのはありがたい。
この先が見えづらい時勢に励まされる思いだ。
たとえ彼がどういう人間であるかは関係なく、彼やエカシが支え続けてくれたことを忘れてはならない。

料理を作っている間、自営向けの補助金について色々と教えてもらう。
同じ商店街の若い奴はもう貰っているのだと。
彼の属する商店街が、夜になると皆閉めていることについて聞くと、
ろくに宿泊客がいない、いても道内客であり、
道内客は木彫りを買わないので、開けてもしょうがないのだという。

真面目に毎日ノミをふるう店が、とりあえず開けている様とは対照的な姿勢であると感じ、
「イベントで誰でもいいから呼び寄せれば、その誰かが何かを買うだろう、
そういうやり方ではなく、木彫りや木の製品が好きなお客さんを呼ばないとダメだし、
そういう人のニーズに応えられる店でなければならない、
というかねてからの持論を話した。
そういうことを偉そうにいえるチャンスを、
俺は逃さずにはいられないらしい。自己嫌悪。

楽に誰かに無責任に、どうにかしてかマウントを取るか、
そんなことへの虚しさや、
自分の人生や将来やかつての願望への期待を実現するための困難から逃れるため、
ひたすらあらゆる逃避ツール、ポルノ的、麻薬的なものへの依存。
そのためのツールばかりを身の回りに集め、
問題ないように外面を装うことが、そろそろ限界に達して来たように思う。
何かを始めなければならない。