歩論野亭日常

阿寒湖の辺りで

2020年4月21日

コロナウイルスによる騒動が始まり、まことに日本らしい「自粛を要請」という訳の分からない社会的圧力を受け始めた時から、たとえどんなに美辞麗句で飾ろうとしても、結局は「息を止めて、勝手に死ぬものは死ね」とでもいうようなその態度に反発を覚えたし、補償無しには休業などできない零細自営業としては、たとえ非難されたとしても営業を続け、なんとか生き続けなければ、と思っていた。

しかし昨夜の鈴木北海道知事による、本人の言によれば「乾いた雑巾を絞るように」生み出された道内飲食店への休業補償20万円を聞いて、その決意は今、大きく揺らいでいる。

理由はいくつかある。

先ずは「GWの間中、店を閉めることがその条件だが、はっきりいって20万では到底割りに合わない。しかしそれは例年と比べたら、の話であって、今年の場合、外出自粛の中で、果たしてどれぐらいお客さんが来てくれるのか?」という問題。

次に「不特定多数のお客さんを迎えることのリスク、ならびに世間の目」

そして「自粛と補償はセットだろ!と求めてきたにも関わらず、道が感染拡大防止の為実際に、ない袖を振ってそれを行っても、額が少ないからと店を開けていいのか?」という道義的な問題である。

正直まだ、どうしていいかわからない。