昨日は一家で、釧路にて買い物&映画鑑賞としゃれこうべ、ならぬしゃれこんだ。
これも全て留守部隊CEOみーばーの、海よりも広い度量の賜物です。イヤイライケレ~。
行きの車の中、「ポーニョポーニョポニョ魚の子~」と歌ってはしゃぐ子供たちに、
思わず笑みも漏れ、幸せ気分にはなるが、しかし裏腹に父の内心は正直言って、
(まあ子供向けの人魚姫もどきでしょ。ウォシャウスキー兄弟のスピードレーサーのほうが観てえなぁ。宮崎さんもヤキがまわったんじゃねえの)
という、駿氏に大変に失礼かつなめた事を思っていたのだった。
いざ釧路のシネコンにやって来ても、
ルーチンの予告編が仮面ライダー何たらやら、なんたらレンジャーとか、
安っぽそうな『20世紀少年』実写版だったから、軽い失望感は変わらず。
しかし。
もうとにかく凄かったです。
オープニングから、久石譲の美しい音楽の流れるタイトルバックまで、
とにかく度肝を抜かれる映像美。生命力大爆発って感じ。
まずここで一回感動のあまり感涙。
内容は、生命のシンボル的なものと少年の理屈抜きの交感をえがいている。
『今のダメな大人じゃ、もう世界はどうにもならん』
『少年少女達よ、自然に帰れ。生物として、人間らしく生きろ』
最近の(千と千尋以降の)宮崎映画の路線上だと思うが、
それが近作では、とんでもなく突き抜けて映像化・メッセージ化されたという感じだ。
あとは、『底引き網はいかんぞ』、
『これからの家庭はエネルギーと食と水を自前で何とかせにゃならんぞ』、
そういった監督の声を聞いた気がした。
とにかく単純に、映像表現としてものすごいので、ぶっとばされる事請け合い。
出来れば映画館で見たほうがいいよ。
僕も出来れば、もう一回は観たいです。