歩論野亭日常

阿寒湖の辺りで

感謝の日々

あっという間のお盆でUターンラッシュ敗戦の日の八月十五日。

忙しさにかまけたら久々更新十五日経過。

もう見てる人もいないかな~。

まあいいや、こっそりと行くぜ俺の公開独り言。

冷静な口調で自分を主張。

しかしながら、たしかにあっという間感も強いが、

考えてみりゃあ色々ありましたよこの十五日間。

そこでこの八月前半のポロンノ亭日常を、ダイジェストで振り返ってみましょう。

え~とまず、たしか八月の始めの方は、なまら超クライング閑古鳥だった。

もう記録的ヒマ。昼間っから近所の商店の人がビール飲みに来る位ヒマ。

うちのCEO・みーばーに、

「お母さんが阿寒湖に嫁いで来て以来、最強なんじゃないですか」

って聞いたら、

「そうかもね~」

っていうぐらいだから、もう間違いなし。原因は不明。

しかしそんな中でも、毎年来てくれる人たちや、

常連さんの笑顔に励まされる日々でした。エヘ(笑い)。

そしてそのうちに北京オリンピックが開幕。

美人で優しくてアパッポな妻に店を代わってもらい、家で開会式を鑑賞。

なんつったって監督はチャン・イーモウ。世界的大人数原色系映画監督だ。

始まってビックリ。というか口あんぐり。

久々の全体主義国家丸出しオリンピック。やたらと壮大・荘厳。

しかし、経済大驀進の故か、北のマスゲーム程ベタではない。

が、とにかく『中華王朝復活!中華の世紀!』って感じでげっぷが出ました。

いや~、凄かった。

「チャン監督、あんた、『民族の祭典』みたいになってますよ」とつっこみを入れたくなりました。

レ二・リーフェンシュタールに怒られるかな。

でも、一緒に観てたうちの子五歳が、

裏番組のバットマンが観たいっていうので、チャンネルを変えた。

で、観てるうちに奴が寝ちゃったので、布団に運んでテレビを消すと、

窓の外の静寂の中、阿寒湖の夜の闇の中から、

虫たちの命に溢れた、儚い歌が聞こえてきましたよ。

闇の中に消えていく、生まれてきた意味そのものの、懸命な、いろんな種類の虫の音。

しばらくベランダで聞いちゃったよ。街灯の周りで蛾やクワガタも盛大に飛行ダンスしてた。

なんなんだべかこのギャップ。

人間ってなんなんすかね。

そして一応、お盆ウィークは戦場のような、例年通りの忙しさ。よかった~。

店に出て、働いて、家に帰るの繰り返し。

阿寒湖に住んでいながら、阿寒湖をまったく見ない日々。

嬉しいやら悲しいやら。でもやっぱり嬉しい。

毎年この時期にはいろんな人たちの再訪もあって、それがまたありがたい。

昨日は、大阪のライダー兄ちゃんがやって来た。

そろそろ来るんじゃねえかと思ってたのさ。嬉しいね。

ちなみに奴は、『ハイポニカ』という驚異的水耕栽培装置なんかを作ってる会社の人だ。

ガイアシンフォニーで紹介された、

一本のトマトの木(おかしい表現だとは思うが、現物をご覧ください)から、

一万数千個のトマトがなっているアレである。

ちなみに会社HP

http://www.kyowajpn.co.jp/hyponica/index.html

「どうだい、あの装置売れてる?」

「いや~、そんなんでもないんすよ」

「なんで?今の日本の状況的にいいんじゃないかと思うけど」

「海外の受けの方がいいんですよね~」

そんな感じだそうである。

今日奴は、富良野に向けて旅立った。がっちり握手をして別かれたよ。

来年も来いよ。彼女か、あのでかい後輩と一緒にね。

YMO好きのあなたや、サッポロの君も、またきてね~。ありがと~。

俺も頑張るよ~。