歩論野亭日常

阿寒湖の辺りで

クリスマスの奇跡

文章は時に虚しい。

特に、奇跡としかいいようのない出来事を、

後から伝えようとする場合には、特に。

だからリアルタイムの報告を、もし宜しければ見ていただきたい。

わかりやすいのはこっち。

http://d.hatena.ne.jp/kazzwatabe/20091224/1261683822

当事者に近く、より熱いのはこっち。

http://tofubeats.blog107.fc2.com/blog-entry-235.html

んでもって、ちょっとだけど、その時のUSTREAMの模様。

見てのとおりの八畳間一人DJ。

文字通りのワンルームディスコである。

通常ならば知り合い+αが楽しんで終わりなはずだったそれはしかし、

twitterでのいとうせいこう氏のツイートがキッカケとなり、

丑三つ時をとっくに過ぎた時間にもかかわらず、

国内最大級のクラブの収容人数を遥かに超える人々が、

リアルタイムで何時間もの間、熱狂するに至る。

日本中のそれぞれの部屋の、パソコンの前で。

俺はその寸前までのせいこう氏のツイートチェックしてたのに、

子供が新型インフルエンザでそれどころじゃなくて観れなかったけど、

(つーかその後で家族みんなに広まる始末)

それでもなお、翌朝に知って死ぬほど後悔した。

こんなすごいことが、しかも自分の手に届くところにあるなんて、

殆どありそうにないと思っていたから。

前回のRATMの事も、所詮イギリスのことだしな、なんてどこかで思ってた。

でも実は見落としてるだけで、実は結構、あることなのかも。

ほんとに、実は身の回りに。

しかし今年のクリスマスは、音楽的に、

イギリスと日本というユーラシアの両端の島国で、

同時多発的に業界のシステムを揺るがしかねない奇跡が起きたという意味で、

歴史にいずれ重視されることになるかもしれない。

そんな訳なので、最後は前回のブログにも登場した、

RATMの感動的なお言葉とBBCライブ映像で締めさせていただきましょう。

 今回の歴史的な狂騒からは多くを教えられたが、

 最も重要なのは以下の一点につきるだろう。

 ごく普通の人々であっても、かたく強い絆を互いに結ぶことによって、

 すべてを変えることができる。

 それがポップ・チャートであろうと、この世界であろうと。

 –Rage Against The Machine, December 21, 2009